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総社神社
【そうじゃじんじゃ】


坂出(さかいで)市林田町総社にある神社。旧郷社。祭神は伊弉諾尊・伊弉冉尊・国中大小神祇。社伝では,天平9年聖武天皇の命により国司大神朝臣豊島が国中大小神祇を祀って讃岐国総社とし,総社明神と称したと伝える。しかし国司大神豊島は他の史料では確認できず,総社の初出も平安中期以降である。当社は現在讃岐国府跡(坂出市府中町)より北北西に5kmの綾川河口に位置するが,はじめは讃岐国府の一画にあったという(新修香川県史)。嘉慶年間に社殿焼失,明徳元年に細川頼之再建,以後天文20年・慶長2年・元禄15年の造営を伝える。高松藩主松平頼重の崇敬が篤く,扁額と太刀を奉納したという。また大般若経と神鏡を社宝とし,社家富家氏は藤原頼長の子孫といい伝える。林田地区の氏神であった(生駒記)。明治5年郷社に列する。例祭は10月8日・9日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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