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田潮八幡神社
【たしおはちまんじんじゃ】


丸亀市土器町山下にある神社。旧郷社。祭神は誉田別命。青ノ山西麓で土器川の河口に近く,土器八幡宮とも称された。武門の信奉が篤く,細川頼之が細川清氏を攻めた正平17年(康安2年)の白峰合戦時に,頼之が当社に戦勝を祈願すると,青ノ山の北側の海が突然引いて清氏を討つことができたと伝える。その時頼之が,社名を田潮八幡宮に改め,30石の社領を寄進したという(丸亀の歴史散歩)。近世諸誌には頼之の手植えという「掛引の松」が記されるが,今は残らない。生駒氏が当社を高松に移したともいうが,確証はない。境内地に寿命院万恒寺があり,別当寺であった(讃岐国名勝図会)。秋の例祭には太鼓台が奉納され,氏子に担がれた神輿がそのまま土器川に暴れ込むという暴れ神輿は有名で,勇壮な行事に見物人が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199018