100辞書・辞典一括検索

JLogos

35

寺井
【てらい】


旧国名:讃岐

高松平野の南端,南へ緩やかに高くなる扇状地に位置する。西に行寺(司)池があり,平坦地である。地名の由来は,むかし南ノ坊という寺があってその傍らの井に清水が湧き出たことによるという。立石という小地名があり,そこには石の表面に立石と彫られた石が建てられている。これは神宮寺(香川町)より移されたものであり,巨石信仰の名残であるとか,境石であったのではないかといわれているが,確かなところは不明である。慶長17年12月3日の生駒正俊知行宛行状(山崎家文書/新編香川叢書)に「香東郡寺井」と見えるのが初見。同文書によれば,正俊は香東郡のうち寺井と一宮の地において150石の知行を山崎十太夫に充行っている。
寺井村(近世)】 江戸期~明治23年の村名。
寺井(近代)】 ①明治23年~現在の大字名。
寺井町(近代)】 昭和31年~現在の高松市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199148