100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

豊浜八幡神社
【とよはまはちまんじんじゃ】


三豊郡豊浜町和田浜にある神社。旧郷社。祭神は品陀和気命・帯仲日子命・帯比売命。古くは大宮八幡などと称した(全讃史)。三豊平野西端部の海に臨む小丘上に位置する。社伝によれば,豊前宇佐八幡宮から分祀して姫浜八幡宮と称したのが創祀で,和銅元年とも孝徳天皇の時とも伝える。「西讃府志」は祭神を湍津姫命・田心姫命・市杵島姫命としており,本来は海神,水神を祀っていたのかもしれない。天正10年長宗我部元親の兵火で社殿を焼失し,寛永元年再建したという。別当は満願寺といわれるが(全讃史),「西讃府志」は宗林寺をも記す。文久2年社殿を造営したと伝える。明治5年郷社に列格。当社で読誦したと考えられる元寇戦勝祈願の大般若波羅蜜多経600巻が,宗林寺に秘蔵されている。10月13~15日の例祭は,華美で勇壮な太鼓台が10数台乱舞し,大変なにぎわいをみせる。和田浜・姫浜・和田の総氏神。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199224