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新田神社
【にったじんじゃ】


三豊郡高瀬町上高瀬にある神社。旧郷社。祭神は新田義貞・新田義興。社頭に楠井という湧泉があり,楠井の宮ともいう。「西讃府志」には,義貞の第3子義宗を加え,新田大明神と見える。「三豊郡史」によれば,脇屋義助(新田義貞弟)の死後,その臣安藤村重と弟村久が三野(みの)郡に来て,兄村重は比地中に住み氏神春日社を祀り,弟村久は上高瀬に住み延文4年新田神社を創祀したと伝える。古来湧泉神を祀っていたところへ,新田氏を祀ったとも考えられる。「西讃府志」によると,相殿に天満宮を祀っていたが,今は大物主命を配祀している。また社領3石のあったことを伝えるが,寛永17年生駒高俊改易時の讃岐国中寺社領高書上写に「高三石 上高瀬福井明神」とあり(覚城院文書/新編香川叢書),これが当社のことかもしれない。安永5年の棟札が残る。明治5年郷社に列格。例祭は10月23日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199385