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八幡神社
【はちまんじんじゃ】


小豆(しようず)郡内海(うちのみ)町福田にある神社。旧郷社。祭神は品陀和気神・息長帯比売神・帯中津比売神。古くは福田八幡宮と称し,現在は葺田宮とも呼ばれる。社伝によれば延長4年の創祀といい,小豆島五社八幡宮の1つである。応神天皇が小豆島から吉備に向かった際,風雨が強く当地に刈穂で葺いた行宮を建てて仮泊したという。そのため社叢を葺田の森といい,社名を葺田宮とも呼び,葺田が転化して福田となったといわれる(小豆島名所図会/香川叢書)。社蔵の棟札により,寛永21年・延宝9年・元禄12年・正徳6年・享保2年などの社殿造営が知られる。別当は隣接する神宮寺。神宮寺の本尊は薬師如来で,小豆島八十八か所霊場巡礼第83番札所(同前)。明治維新後郷社に列格。クスノキ・ウバメガシ・ウラジロガシなど暖温帯性の大樹が多い社叢は小豆島北部の林相を知ることができ,県天然記念物。例祭は10月10・11日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199440