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八幡神社
【はちまんじんじゃ】


高松市三谷町にある神社。旧郷社。祭神は誉田別尊・毘女大神・息長足毘女命。三谷八幡神社が通称。社伝では天暦2年小海基治が日山の南麓に創祀したというが,「讃岐国名勝図会」「全讃史」は沙門尭存の勧請という。当地の豪族三谷弥七郎景晴は永享2年に京都に飛来した怪鳥を当社に祈願して射殺すことができたので,その矢を奉納したと伝える。寛永5年生駒高俊は西島八兵衛に命じて三谷三郎池を築くに際し,三谷1郷の産土神として社殿を現在地に移し,以来旧社地を中洲(八幡原)と称したという。高俊は同年当社に制札も下している(三谷八幡神社文書/新編香川叢書)。宝暦12年社殿が造営されている。別当は真言宗の宝幢山三谷寺。本来八幡原にあったが,天正3年三谷村に移転した(讃岐国名勝図会)。明治維新で廃寺となったが,その本尊などは正大寺(高松市林町)に納められている。明治5年郷社に列格。例祭は10月10日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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