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福江
【ふくえ】


旧国名:讃岐

綾川下流の西方に位置し,三方を金山・笠山・常山に囲まれる。地名は,この頃福江・津の山・聖通寺山麓を結ぶ一帯が海で,とくに福江沖は海が深く船積みに便利な良港を意味する深江であったところから深江が転化したものと考えられる。当地沖が深江であったことは「玉藻集」の天正7年の条に「香川民部,宇多津の浦にわたり潮を計て遠干潟の坂出の浜,魚の御堂より八町計り沖の方を一文字に渡し西庄へ押着ける……聖通寺山より西ノ庄の間一里なり。外は道なく陸路の方より八町計りは歩の者足も立たざる深江なり」と記されていることからもわかる。地内のヒコシ峠には古墳中期の土器の散乱地があり,また大池小山古墳(古墳中期),笠山古墳(古墳後期),津の山古墳(古墳後期)がある。
福江(中世)】 南北朝期から見える地名。
福江村(近世)】 江戸期~明治23年の村名。
福江(近代)】 明治23年~昭和17年の大字名。
福江町(近代)】 ①昭和17年~現在の坂出市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199609