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鉾八幡神社
【ほこはちまんじんじゃ】


三豊郡財田町財田上にある神社。旧郷社。祭神は大鞆別命・息長足媛命・玉依姫命。社伝によれば,元来財田上・中・西3地区の氏神としてそれぞれ別に鎮座していた神を,天正6年財田八橋城主大平伊賀守国秀と豪族矢野元明が,財田上・中地区境の七尾山に合祀し社殿を造営したと伝える。鉾が神体のため鉾八幡神社と称し,現在も3振の鉾を社宝としている。旧社地には,今でも鉾の森という呼称が残る。寛永17年生駒高俊改易時の讃岐国中寺社領高書上写に「高弐石七斗三升 財田中ノ村八幡領」と見える(覚城院文書/新編香川叢書)。別当は伊舎那院が務めた(全讃史)。明治5年郷社に列格。例祭は10月2日。社蔵の木造狛犬は鎌倉期の作風が認められ,写実的で力強い表現である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199702