100辞書・辞典一括検索

JLogos

8

誉田神社
【ほんだじんじゃ】


大川郡引田町川向にある神社。旧郷社。祭神は品陀和気尊・気長足姫尊・仲姫尊。引田宮・引田八幡宮などと呼ばれた。江戸中期頃の「引田八幡宮御伝書紀」(香川叢書)および「全讃史」によれば,承和8年3月手置帆負命(讃岐忌部氏祖)の後裔大内郡戸主忌部正国が京へ租税貢納の帰途,河内国誉田八幡宮(大阪府羽曳野市)の神勅により神宝2個を持ち帰り,中山の地と私宅に祀った。その後,延久元年に中山の社を引田亀山の丘上に移し,郷の鎮守としたと伝える。天正17年生駒一正が社殿を造営し,社領を寄進したという。寛永17年の讃岐国中寺社領高書上写には「高三拾石 引田之宮」と見える(覚城院文書/新編香川叢書)。高松藩になってのちも「殿様御朱印」として30石が寄進されている(寺社記/新編香川叢書)。別当は古義真言宗城林寺で,虚空蔵院(現与田寺,大川郡大内(おおち)町)の末寺(本末帳集成)。明治維新で城林寺を廃し,明治5年郷社に列した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7199737