松尾村
【まつおむら】

(近代)明治23年~昭和30年の自治体名。はじめ寒川(さんがわ)郡,明治32年からは大川郡に所属。津田川上流域に位置する。富田東村と田面(たづら)村が合併して成立。旧村名を継承した2大字を編成。村役場は田面字王子に置かれた。村名は,当地が金刀比羅宮参詣の要路にあたっているので,象頭山金光院松尾寺の寺号にあやかってつけられた。明治24年の戸数826・人口2,623(男1,347・女1,276),寺2,学校1,水車場2(徴発物件一覧)。王子簡易小学校が明治23年松尾尋常小学校と名称を改め,同39年高等科を併置して松尾尋常高等小学校となった。明治35年当地で乗合馬車の東雲馬車会社の設立総会が行われ,同40年には田面~長尾間に1日15回の定期乗合馬車が走るようになった。明治30年頃は養蚕が盛んで,大正8年王子98番地に大川製糸が設立され,昭和12年頃まで操業した。大正11年田面に小作人142人が結集して小作人組合が結成され,いくつかの小作争議が起きている。煙草耕作も盛んで,作家島木健作の小説の舞台にもなっている。世帯数・人口は大正9年519・2,667,昭和5年517・2,685,同10年507・2,488,同15年503・2,520,同25年600・3,193。同29年の面積は17.12km(^2)。同30年大川村の一部となり,2大字は同村の大字に継承。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7199766 |





