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吉原
【よしわら】


旧国名:讃岐

弥谷山の南東,我拝師山の北麓に位置し,地内の南半分は傾斜地となっている。地名は,往古葭が生い茂っていたことに由来するという(西讃府志)。我拝師山遺跡からは数本の銅剣に加え,銅鐸が出土している。これは総高29.6cm,底部長径15.7cm,短径11.7cmで楕円形をしており,肉厚は2mmと薄く,3段の鋸歯文,2段の流水文様が施されている(さぬきの遺跡)。古墳も多数分布していて,古墳時代後期円墳に比定されている吉原椀貸塚,2重の濠をもつ帆立貝式の青竜古墳が代表的なものである(善通寺市史)。
吉原郷(古代)】 平安期に見える郷名。
吉原荘(中世)】 鎌倉期~南北朝期に見える荘園名。
吉原村(近世)】 江戸期~明治23年の村名。
吉原村(近代)】 明治23年~昭和29年の自治体名。
吉原(近代)】 明治23年~昭和29年の吉原村の大字名。
吉原町(近代)】 昭和29年~現在の善通寺市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200047