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阿沼美神社
【あぬみじんじゃ】


松山市味酒町にある神社。式内社。祭神は大山祇神・雷神・高龗神。「延喜式神名帳」にみえる温泉郡4座のうちの大社。江戸期に城下の宮古町にあり,古町(こまち)一帯に氏子を持つ。はじめ勝山(城山)にあり,勝山三島大明神と称した。加藤嘉明が勝山に築城するに当たって現在地に移し,味酒神社と称した(同社明細帳)。松山城主松平氏歴代の篤い崇敬を受け,藩の祈願所となった。元禄年間に大山為起(1651~1713)が藩の招きによって同社に奉仕し,垂加流神道を鼓吹した。明治3年官命によってもとの阿沼美神社に復帰し県社となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200177