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伊加奈志神社
【いかなしじんじゃ】


今治(いまばり)市五十嵐(いかなし)の八幡山(やわたやま)の丘陵の先端にある神社。玉川町との境界付近に当たり,近くに旧県社石清水八幡宮と四国霊場八十八か所第57番札所栄福寺がある。祭神は五柱命・五十日足彦命・伊加賀色許男命。式内社。「愛媛面影」によれば,伊予国の総社明神であった。「能寂寺文書」のなかの貞治5年付の細川頼之の禁制に「伊賀奈志社」の名が見える。中世以降は石清水八幡(玉川町)の発展により衰微したといわれるが,近世は今治藩主の祈願所となった。安政5年全焼したが直ちに再興され,明治4年村社に列した。付近に厳島神社・早玉神社などの5末社がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200234