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石鎚国定公園
【いしづちこくていこうえん】


四国山地中部,四国の最高峰石鎚山(標高1,982m)を中心とした国定公園。昭和30年11月1日指定,面積1万683ha,うち愛媛県分は7,820ha,高知県分は2,863haである。愛媛県の市町村で公園地区に指定されているのは,西条市,上浮穴(かみうけな)郡面河(おもご)村,周桑(しゆうそう)郡小松町・丹原(たんばら)町である。公園内の主な景勝地は石鎚山・瓶ケ森などの山岳,面河渓・高瀑渓(たかだるけい)などの渓谷である。石鎚山は山頂部が安山岩からなる高峻な山地で,古来山岳信仰の対象地であり,山頂に石鎚神社を祀る。瓶ケ森は標高1,800m程度のクマザサのおおう隆起準平原の平坦地で,キャンプ場としてにぎわう。石鎚山南斜面にみられる面河渓は花崗岩の岩肌を落下する渓谷で,関西屈指の渓谷美を誇る。石鎚山北斜面にみられる高瀑渓は三波川系変成岩を落下する渓谷で,渓谷中に関西屈指の規模を誇る高瀑の滝がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200260