厳島神社
【いつくしまじんじゃ】

松山市三津町の西南端（のちの宮前町）にある神社。祭神は田心姫命・市杵島姫命・湍津姫命。郷社。社伝によると，はじめ筑紫国から前記の宗像３神を勧請し，聖武天皇の時に安芸国から厳島の神を迎え祀ったという。河野通春が応仁元年に社殿を造営し，四時の祭典を執行したと伝えられる。その後兵火のために焼失したので，慶長７年，現在の地に復興された（愛媛県温泉郡誌）。さらに明治４年に大国主命・少彦名命を合祀した。三津町のなかに多数の氏子を持つ有数の神社。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7200325