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伊予岡八幡神社
【いよがおかはちまんじんじゃ】


伊予市上吾川(かみあがわ)にある神社。寺伝によると貞観元年の創建と伝えられる。称名寺は当社の別当寺であり,源範頼にまつわる伝説がある。大洲藩主加藤家は累代の祈願所として崇敬篤く,特に雨乞い祈願は毎年行われたという。社は緑の森の小高い丘にあり,八幡の丘と呼ばれている。ここは樹齢数百年を数える老樹に囲まれ,社殿の周囲に10数基の古墳群がある。自然林は県天然記念物,古墳は史跡として県文化財の指定を受けた。それらのうち,南西部を占めている2基は前方後円墳で,その1つは月陵と呼ばれる。この他,同型と思われるものもあるが,社殿建造のため原型をかなりくずしている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200371