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岩城港
【いわぎこう】


越智(おち)郡岩城村南部の港。帆走航法が発達し,沖乗り航路に移ると,前面を伯方島や赤穂根島に囲まれた岩城港は,潮待・風待港として発展,藩政期は松山藩の海駅として本陣や脇本陣・茶屋・定水主50人が置かれ,大型の廻船を持つ問屋が並んで港町としてにぎわった。宝暦年中,藩は東西2か所に一文字波止,10数か所に大石段・給水用の井戸・造船所などを建設。寛政10年と文化13年には港内の土砂を浚渫している。明治末期からは今治~尾道を結ぶ旅客船の寄港地として利用され,昭和53年には修築5か年計画により一文字突堤,大型浮桟橋が完成し,さらに港務所前2,500m(^2)の埋立工事を行っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200395