100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

石清水八幡神社
【いわしみずはちまんじんじゃ】


越智(おち)郡玉川町八幡日坂の山頂にある神社。麓には四国霊場八十八か所第57番札所の栄福寺がある。祭神は品陀和気命ほか2柱,市杵島比売命ほか2柱。貞観元年に河野深躬によって東方峰続きの勝岡(かとか)に勧請され,勝岡八幡と称したが,永承年中に国司源頼義により現在地に移されたとの伝承がある。「国分寺文書」のうちの建長7年付の伊予国神社仏閣等免田注文に八幡宮と見える。南北朝期に府中八幡宮とも称されている。能寂寺が当社の別当寺。境内に三昧堂・塔があり,神仏習合が顕著であった。八幡三昧堂領は,越智郡鴨部荘内にあった(大山積神社文書)。室町期には細川,河野,重見らの諸将により保護されている。本殿は寛政4年,拝殿は文化13年の建立。境内の杵築神社は,犬塚池の鎮守として天保5年に勧請されたものである。祭神の応神天皇以下の3体の神像は,檜材の一木造で県文化財。明治14年郷社に,大正13年県社に列した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200399