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岩松干拓地
【いわまつかんたくち】


北宇和郡津島町,岩松川河口付近の干拓地。地区面積26.2ha。岩松川河口は土砂の堆積が著しく干潟の発達が良好でその干潟を対象としている。昭和16年農地開発営団により着工し,同25年完成の予定であったが,同36年完成した代行(国施行,県代行)干拓地で,総工費は1.7億円。干拓地面積の内訳は入植者農地18.2ha・宅地1ha・増反者農地6.9ha・公共用地0.1ha。入植者20戸,その出身地は津島町内である。増反者は近在の農家50戸で,増反面積は1戸あたり15~5aであった。入植者は1戸平均約1haの水田で機械化農業を推進するかたわら通勤兼業する者が多かった。しかし,新全国総合開発計画の一環として,南予レクリエーション都市の整備計画がもちあがるに及び,用地に恵まれたこの干拓地は,南予レクリエーション第4号公園の地区に選ばれ,昭和53年から54年にかけて用地買収された。昭和60年までに,公園・多目的広場・人工池・プール・催し物広場・ピクニック広場・ヨットハーバーなどが建設される予定である。なお南予レクリエーション第1号公園は,岩松干拓地に隣接する旧近家干拓地に造成されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200407