宇都宮神社
【うつのみやじんじゃ】

大洲(おおず)市菅田(すげた)町菅田にある神社。祭神は事代主命・大己貴命・建御名方神・天児屋根命。旧郷社。社伝によると，元弘元年に宇都宮豊房が伊予国守護職として大津（大洲）へ来た時，本国の下野国の宇都宮大明神を領内鎮護のため勧請したという。喜多郡を支配した宇都宮氏に縁故が深く，その氏神として祀られたものであろう。秋の例祭に，牛鬼・獅子舞い・五ツ鹿踊り等が神事に付随して各集落へ巡回した。社宝として文明９年正月11日の奥書のある「日光山並当社縁起絵巻」上下２巻を蔵している。なお同名の宇都宮神社は市内の五郎・森山にもあり，市の東隣の喜多郡五十崎(いかざき)町にもある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7200457