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大洲神社
【おおずじんしゃ】


大洲(おおず)市大洲にある神社。古くから大洲町内にあった太郎宮・久米神社・恵美須神社を大正3年合祀して大洲神社と改称した。太郎宮は元弘元年宇都宮豊房が大洲の地蔵ケ岳城(後の大洲城)を築いた時,城内鎮守として本国下野国から勧請して,城内松の台に祀ったと伝える。以後,戸田勝隆・藤堂高虎・脇坂安治・加藤貞泰と領主は代わっても大洲城内にあったが,一般人の参詣ができないため大洲藩主3代加藤泰恒が宝永2年に社殿を三の丸へ移し,その後神社の繁栄を願って浮舟山・松岡へと移転した。明治27年火災のため全部を焼失したので,同39年に小さい社殿が造営された。久米神社は明治4年に旧藩主加藤泰秋が神楽山に創建したものである。恵美須神社ははじめ城下の東端比地町にあったのを,文化4年に10代藩主加藤泰済が城下町の繁栄を祈って,本町3丁目の角に移した。以上3社を大洲神社として合祀して今日に及んでいる。恵美須講員は3,000人を超え,1月10日の恵美須祭には開運・家内安全・商売繁昌・交通安全を祈り参拝者でにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200608