100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

奥道後玉川県立自然公園
【おくどうごたまがわけんりつしぜんこうえん】


松山市・北条市・越智(おち)郡玉川町にまたがる県立自然公園。昭和37年3月9日指定。面積7,750ha。自然公園は高縄山(986m)・福見山(1,054m)・楢原山(1,042m)などの高縄山地の山岳,そこから流出する石手川・蒼社(そうじや)川の渓谷,その渓谷に湧出する奥道後・鈍川(にぶかわ)の温泉から構成されている。高縄山は安山岩の残丘で,山頂からの瀬戸内海の眺望にすぐれ,山頂付近にはブナの自然林や河野氏ゆかりの高縄寺がある。福見山は頂上に福見観音がまつられ,信仰の山として知られる。楢原山は南北朝の争いに敗れた南朝の長慶天皇の遷幸の伝説を伝え,奈良原神社付近には杉の巨木が生い繁る。石手川渓谷には昭和48年建設された石手川ダム,大蛇伝説で有名な湧ケ淵,その付近に昭和39年から開発された奥道後温泉などがある。蒼社川渓谷には今治の奥座敷ともいうべき鈍川温泉があり,また蒼社川総合開発事業の一環として建設された多目的ダムの玉川ダムがある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200705