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上浦港
【かみうらこう】


旧名瀬戸港。越智(おち)郡上浦町南部の出口川河口にある港。対岸伯方(はかた)島との間は350mで,急潮流の鼻栗(はなぐり)瀬戸である。北に広島県生口(いくち)島,南に大島を控えた内海交通の要地で,村上水軍の城砦が各所に築かれている。手漕ぎによる今治と伯方島熊口(くまご)への渡しは近世から始められたが,熊口渡しは,藩主から許可された7人株が昭和初期まで残されていた。今治と尾道を結ぶ定期船は,大正7年の第八鷹島丸が最初である。地方港湾に指定されており,昭和50年の入港船舶は約1万5,000隻,乗降客20万人,出入貨物は60万tである。昭和54年3月の大三島橋の完成により,熊口へのフェリー便は廃止となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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