100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

亀井八幡神社
【かめいはちまんじんじゃ】


亀居八幡神社とも書く。越智(おち)郡魚島村1番耕地1番地にある神社。祭神は足仲彦命ほか2神。全島民の信仰が篤く,集落を見下ろす亀井山の稜線部を削り,1,000坪余の境内と荘厳な社殿を構えている。八幡神の加護による大漁や海難からの奇跡的救出等の霊験譚が伝えられている。由緒書等によると,創建は平安期で,文禄2年に社殿再興(境内社の蛭子神社神像にも文禄3年の墨書銘がある),元禄6年に庄屋横井氏によって,再建された。同氏は島内諸社の神職・網元等を兼ねた島内第一の有力者であった。社殿はその後文化2年,明治43年と再建されたが,地芝居の舞台は県下では珍しい。境内の国重要文化財の石造宝篋印塔は,鎌倉末期の形式・手法を残す逸品。島民はこれを南北朝期の「太平記」に登場する大館左馬助の家来篠塚伊賀守の墓といい伝えて供養を続けている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7200917