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沓脱天満宮
【くつぬぎてんまんぐう】


履脱天満宮とも書く。松山市久保田町にある神社。祭神は菅原道真。旧郷社。社伝によると,道真が大宰府に赴く途中難船のため,越智(おち)郡桜井に上陸してこの地に着いたところ,京都から督促の使が追って来たので,道真は左の沓を脱いだまま急いで出発したという。道真の死後,その霊を慰めるために,この神社が創建されたという(温故録)。しかし道真が伊予に立ち寄った史実はなく,単なる伝承と考えられる。松平氏が松山藩主となったのち,この社を再建して祭祀に心を用いたと伝えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201219