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国津比古命神社
【くにつひこのみことじんじゃ】


北条市八反地にある神社。立岩川下流左岸の丘陵上にあり,南方の櫛玉比売命神社と相対する。祭神は饒速日命。式内社。応神天皇の時,物部阿佐利が風速国造に任命され,饒速日命・宇麻志摩遅命を奉斎し,櫛玉饒速日命神社と称したが,阿佐利命を合祀して国津比古命神社と改称。一時,頭日八幡宮(宗昌寺文書に頭日里と見える地名に由来するか)と改称したこともあったが,享保年間旧号に復した。天明9年の風早郡寺社根方帳によれば大祭は8月15日より18日,本殿は檜皮葺3間×3間,安永元年氏子が再建,拝殿は4間半×5間瓦葺とある。現在は本殿神明造3間×2間,拝殿6間×4間。なお国津比古命神社楼門は八脚門で,慶長10年松山市阿沼美神社に建てられたものを元禄年中に移建した。桃山様式を伝える入母屋造・単層で,県文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201221