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鴻ノ瀬
【このせ】


今治(いまばり)市の北方,来島(くるしま)海峡中にある岩礁。小島(おしま)の北東端260m,西水道北の入口近くにあり,東西50m・南北150mの岩礁で,干潮時には海上に現れ,満潮時には水深2~3mとなる。古来海難事故が多く,明治35年4月,来島海峡のシンボル「赤灯台」の名で親しまれた円形石造,高さ14mのコノ瀬灯標が建設された。しかし船舶の大型化した現在では,この岩礁を避けて直角に曲がらねばならず危険であり,付近の海況を複雑にする原因であるため,運輸省により昭和52年に岩礁除去が開始され,灯標は市内唐子浜沖に復元された。工事は4年計画で4万4,000m(^3)を除去する計画で,世界初という遠隔からの電磁波誘導起爆による水中穿孔発破方式を用いている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201427