100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

東雲神社
【しののめじんじゃ】


松山市丸之内にある神社。勝山(松山城の城山)の東側中腹に位置し,もとは杉谷町に属していた。11代松山藩主松平定通が,同家の祖松平定勝(徳川家康の同母弟)の霊を祀るために,文政6年に仮殿を造営したのに始まる。菅原道真・天穂日命を合祀し,同11年に本殿が落成した。明治13年県社となる。昭和20年戦災により社殿を焼失したが,同48年復興工事を完了し,松山大神宮を合祀した。当社には松平家から奉納された能面153・能衣裳110・狂言面42が保存され,市の文化財に指定されている。能面は室町期~江戸中期,能衣裳・狂言面は桃山期~江戸中期のものが多い。ほかに平安期の太刀(銘助包),南北朝期を代表する短刀(銘国弘)があり,ともに県文化財である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201651