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白潟港
【しらかたこう】


越智(おち)郡関前(せきぜん)村大字岡村の西岸にある港。対岸は広島県の大崎下島である。沖乗り航路の発展による対岸御手洗(みたらい)の繁栄をみた松山藩は,寛文6年から各地の商人に来住させ,特権を与えて保護したので急速に新興港町が形成された。宝暦8年には干鰯富興行が行われ,文政11年には波止めも構築されている。しかし,この繁栄も弘化ごろを頂点として,廃藩以降は急速に衰微した。現在はフェリーの接岸設備をもち,年間入港船舶4,000隻,乗降客6万人,出入貨物はミカンを中心として約1万tである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7201768