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東予港
【とうよこう】


燧(ひうち)灘の中西部に位置する港湾。東は新居浜市御代(みよ)島から西は今治(いまばり)市桜井と東予市三芳の境界にある大崎鼻まで,河原津漁港の区域を除き東西約16.3km・南北約5.5kmの海域を含む。昭和39年1月の東予新産業都市指定を機に,同年4月壬生川(にうがわ)港・西条港を合して東予港とし重要港湾の指定を受け,さらに同44年新居浜港の港湾区域を縮小して東予港東港地区として編入。その勢力圏は新居浜・西条・東予3市と周桑郡小松町・丹原町の2町にわたり,東予新産業都市の拠点港湾として整備が進められた。昭和50年度の入港船舶は6,600隻で,500総t以下の船舶が78.8%を占める。港湾貨物取扱量496.4万tのうちフェリーが253.4万tを占め,品目別には砂利・石油類・セメント・化学薬品等が多い。当初の計画では西条・壬生川地区は石油精製業・化学工業・輸送用機械・産業用機械等の企業立地を想定していたが,新産業都市計画の見直しにより,今後は付加価値生産性の高い高度加工型工業が中心となるため,このような後背地域の発展に対応する港湾の整備拡充が計画されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7202280