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野間神社
【のまじんじゃ】


今治市神ノ宮にある神社。祭神は若弥尾命・飽速玉命・野間姫命。式内社で名神大,旧県社。天平神護2年に従五位下を授けられ,天慶3年には正二位に昇進している。怒麻国造によって祀られたものか。近世には松山藩の祈願所となり,雨乞等もたびたび行われた。例祭には大名行列・獅子舞・継獅子・神輿・屋形舟の「神舟」等多彩で,古式を伝える神事は有名である。神殿後方には昭和29年国重要文化財に指定された石造宝篋印塔がある。銘文はないが,手法より鎌倉末期の作とみられ,総高280cm,数多い当地方の石造物のうちでも,最も豪壮なものである。当社蔵の平安後期の和鏡11面は県文化財で,付近の経塚より発見されたもの。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7202643