笛ケ滝公園
【ふえがたきこうえん】

上浮穴(かみうけな)郡久万(くま)町上野尻地区にある小公園。久万盆地の西南の山麓にある。久万町内から300m余で横を国道33号が通り交通至便。農業用水池である野尻池（通称馬頭池）に老松が影を映し，静かなたたずまいを見せている。夏は域内でキャンプを張る姿も多く見られ，冬季は傾斜面を利用したスキー場が開かれる。交通至便のスキー場として付近の子供たちの絶好の遊び場になっており，近時は初心者向きのスキー場として町外からも訪れる人が増加した。ナイター設備があり夜間スキーを楽しむこともできるが，難点は積雪量が少なくスキー可能日が限られることである。四季折々の町民の憩いの場となっている。なお，公園の周辺には縄文時代の石器・土器片が多数出土しており，昭和36年に発掘が行われ，笛ケ滝遺跡と呼ばれている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7202864