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三島港
【みしまこう】


伊予三島市から川之江市にまたがる重要港湾三島川之江港のうちの1つ。伊予三島市金子の井関川左岸河口から川之江市との境までの陸岸から沖合い1,500mまでの海面をいう。古代,八綱(やつな)浦三津名崎(みつなさき)といわれ,三島神社が奉遷され,海路の要所であったと考えられる。元禄11年宇摩(うま)郡のうち18か村が今治(いまばり)藩領となり,三島村に代官所が置かれて以来,宇摩地方の物資集散・海路連絡の要所として栄えた。明治31年三島町に郡役所が移り,商工業が発達すると改修工事を施行し,昭和5年地方港湾に指定された。第2次大戦後製紙工業の飛躍的発展に伴い,同42年以来外航船の就行をみ,次々と大型船繋船岸壁・埠頭,ジブクレーンなどの付属設備を整え,神戸税関三島出張所も設置され,臨海工業地帯の国際貿易港として発展している。輸入品のほとんどはパルプ原料のチップで,アメリカ合衆国・オーストラリア・カナダ・ソ連などから輸入,紙・紙製品を中国・香港などに輸出している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7203224