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三島神社
【みしまじんじゃ】


伊予三島市宮川にある神社。祭神は大山祇神。旧県社。社伝によると,養老4年宇摩大領越智玉澄が八綱浦三津名崎冠岡の当地に大三島より大山祇神を奉遷し創建されたという。三島の地名は当社に由来する。当地には弥生後期の破魔殿遺跡があり,甕棺・高坏が出土し,境内には磐座遺跡を示す巨石が残り,神社創建以前からの祭祀の場であったと考えられている。境内社の諸山祇神社社殿は旧本殿で,延徳2年建立の棟札が残り,文政4年建立の神門とともに市の文化財に指定されている。さらに鎌倉期から室町期にかけての18体の神像,元亀2年奉納の刻文のある石灯籠1基がある。また俳人小林一茶が寛政7年2月28日参詣の時の「冥加あれや 日本の花 惣鎮守」の句碑が立つ。例祭は10月21日より23日まで行われ,神輿とともに太鼓台が練り歩く。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7203227