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三机港
【みつくえこう】


西宇和郡瀬戸町にある港。伊予灘に臨む国指定地方港湾(乙種)で,半島地域の伊予灘沿岸最大の避難港。昭和53年では入港船舶1万6,993隻・107万3,394t,移出取扱貨物5万1,710t(愛媛統計年鑑)。泊地は三机湾北西部にあり,須賀ノ浜と呼ばれる約200mの砂嘴が天然の防波堤となっている。古来,良港として知られ,江戸期には宇和島藩の参勤交代の中継地となり御着江とも書かれた(三机郷土史)。昭和14年から17年にかけてはハワイ真珠湾攻撃で勇名をはせた特殊潜航艇の訓練基地となり,砂嘴上には「九軍神」の慰霊碑がある。なお,砂嘴は樹齢300年以上のウバメガシの群落に覆われ,県天然記念物となっており,夏季はキャンプ客でにぎわう。国道197号を経て県道三机港線が通じる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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