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天石門別安国玉主天神宮
【あまのいわとわけやすくにたまぬしてんじんぐう】


高岡郡越知(おち)町黒瀬にある神社。旧郷社。祭神は天手力男命。天岩戸大明神とも称した(南路志)。創祀は未詳であるが,「延喜式」神名帳吾川(あがわ)郡条に見える「天石門別安国玉主天神社」のことであろうか。古来諸説の多くは現在の吾川郡伊野町神谷の天石門別安国玉主天神社を式内社とするが,「南路志」は同社の天文9年銘の棟札について,もとは当社のものであったが洪水の際流失して神谷に流れ着いたとし,式内社天石門別安国玉主天神社は当社であるとする。明治4年寺社改正決議書によって,式内社に比定され,翌5年郷社に列した。例祭は8月12日・11月8日。「黒瀬村誌」所収の明治3年の記録によると,神体には明応3年の銘があるという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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