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池川神社
【いけがわじんじゃ】


吾川(あがわ)郡池川町土居(池川土居)にある神社。旧郷社。祭神は一言主命・大己貴命。西殿は池川郷12か村の総鎮守として,東殿は土居の土産神として,古来信仰されてきた。伝承によると,当地へ移住してきた平家の落人安部肥前守藤原宗春らが建久5年に勧請したという。神職は代々安部氏が勤めた。江戸期の祭礼は11月11日と21日(南路志)。明治初年に八幡社ほかを合祀,境内社として山祇神社がある。明治維新後,郷社に列格。当社を中心に用居川沿いにみられる池川神楽は,国重要無形民俗文化財。その由来は未詳であるが,社家安部家を中心に伝承されたようである。文禄2年の奥書をもつ神楽資料「神代神楽記」による解説があり,宮祓・悪魔祓・児勤・天岩戸など14の演目からなる。毎年池川神社の秋祭りに奉納されるほか,用居川筋の神社でも随時奉納される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7203899