妹背島
【いもせじま】
「今昔物語集」「宇治拾遺物語」などに見える島名。妹兄島とも書く。現在の宿毛(すくも)市沖の島町地区に比定される。「今昔物語集」巻26の「土佐の国の妹兄,知らぬ島に行住めること」の中に,「土佐ノ国ノ南ノ沖ニ妹兄ノ島トテ有トソ人語リシ」と見える。「宇治拾遺物語」巻4ノ4「妹背島事」にも類話が載り,兄妹漂蕩譚としてのこの説話がすでに類型化していたことがわかる。水田農耕の起源や伝播を知るうえで興味深い。島は宿毛市の西南,宿毛湾口に位置し,中央部には妹背山がそびえる。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7204085 |