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入野県立自然公園
【いりのけんりつしぜんこうえん】


県西南部,幡多郡大方町にある公園。入野松原および入野海岸一帯が主体。面積90ha。昭和31年入野県立公園の指定を受けた。その後条例改正により,昭和42年3月31日入野県立自然公園に名称変更。松原は樹齢300年を超すクロマツを交えて数十万本が幅100m,延長4kmに及ぶ。長宗我部時代の天正4年から同8年の間,中村城代であった谷忠兵衛忠澄が松苗を植えさせたのが入野松原のはじめとの伝承がある。松原は国有林で,昭和3年,国名勝入野松原として指定された。東西4kmに及ぶ砂浜と松原の海岸は,別名月見が浜ともいわれ,月の名所で,郷土出身の作家上林暁の歌碑もある。黒潮と白砂青松の調和のとれた雄大な景観を呈しているが,最近松食虫の被害が目立ち,特に老松の減少が惜しまれている。東部の浮津海水浴場やキャンプ場・野球場・自転車道などもあり,建設中の土佐西南大規模公園の主要部でもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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