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潮江天満宮
【うしおえてんまんぐう】


高知市天神町にある神社。旧県社。祭神は菅原道真・菅原高視・北御方。天満天神宮とも称した(南路志)。真如寺山北麓に位置し,東に真如寺がある。社伝によれば,延喜元年大宰権帥に左遷され同3年に没した菅原道真の遺品の剣と鏡を,同時に土佐権守として配された道真の長子高視が,父の霊として祀ったのに始まるという(皆山集)。当初の鎮座地は現社地東方の真如寺境内であったが,慶長年間の真如寺建立にあたって現在地に移された(南路志)。天正16年の潮江川ヨリ南地検帳(潮江之郷地検帳)に「御天神宮床」20代の記載がある。社殿造営が何度か繰り返されたことは,永正17年銘以降の棟札により知られ,江戸期にも行われている。土佐藩主山内氏の崇敬も篤かったと思われ,2代忠義は寛永9年に社殿を再興,その後も社参などを行い,5代豊房も元禄15年に社参している。社殿修復は藩費で賄われた。文化2年に正一位を授かった(南路志)。嘉永年間に社殿を新造したが,昭和3年に焼失し,楼門のみ現存している。明治6年県社に列した。例祭は7月22日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7204193