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大谷神社
【おおたにじんじゃ】


香美郡野市町大谷にある神社。旧村社。祭神は天磐戸別神。大谷大明神・大明神社とも称した(南路志・土佐州郡志)。大谷東北部,金剛山西南麓に位置し,付近に野市町運動公園がある。江戸期の火災で旧記や棟札などを焼失したらしく(南路志),創祀は未詳。古来当地の産土神として崇敬を受けていた。「三代実録」貞観12年3月5日条で正六位上から従五位下へ,元慶3年9月27日条で従五位上へ昇叙された「大谷神」のことと思われる。天正16年の東深淵地検帳に「大谷大宮」と記されており,東深淵村・大谷村などに「正月朔日神田」「大宮講テン」「大宮シメノホテン」「月七日籾壱俵入大宮百年田」などの神田を有した。近世は,6月15日と9月15日に祭礼が行われ,社地が南北20間で東西10間,宮林が東西16間と南北30間であった(南路志)。明治5年村社に列格。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7204460