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小野神社
【おのじんじゃ】


南国市岡豊町小蓮(おこうちようこはす)にある神社。延喜式内社。旧郷社。祭神は天足彦国押人命。豊岡大明神とも称した(南路志)。創祀年代は未詳であるが,天足彦国押人命の子孫小野氏が来住して,その祖先神を一族の守護神,当地の産土神として祀ったと伝えられる。「延喜式」神名帳長岡郡条に見える「小野神社」に比定される。「土佐州郡志」に当社は式内社「豊岡上天神社」(現南国市岡豊町常通寺島)と社地を交換したとの説があるが,詳細は未詳。現在小野神社の鎮座する小山丘は小野城の城郭で,社殿は詰の土塁を壊して造営されており,戦国期に小野城が廃城となったのち遷座したものと推定される。天正16年の江村郷地検帳の小野村のホノギ「小野ノ古城」に記される「大明神」は当社のことであろう。幕末まで豊岡大明神と称していたが,明治初年に小野神社と改称,同5年郷社に列した。例祭は10月7日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7204730