北山県立自然公園
【きたやまけんりつしぜんこうえん】

高知市北部から土佐郡土佐山村南端，同郡鏡村東部に及ぶ県立自然公園。標高300m前後の東西方向の山地に広がる。昭和37年指定。面積2,645ha。園内には土佐の総鎮守，一の宮の土佐神社，平家伝説の残る七ツ淵，鉱泉の円行寺，戦国期山城跡とミカン園のある鴻ノ森，寛文年間の絵馬（現在郷土文化会館蔵）の発見された三谷観音堂，正蓮寺高原，ゴルフ場などがあり，蛇紋岩地帯にはトサミズキの自生地もみられる。樹林の間を東西に自動車道路，北山スカイラインが走り，高知市街・浦戸湾が一望できる。市街地に近く，高知市民に親しまれている行楽地。一部には鉱石採掘地や飛地的住宅地などの都市化の影響がみられる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7205259