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小松神社
【こまつじんじゃ】


香美郡物部村別役にある神社。延喜式内社。旧村社。神体は鏡と伝える(南路志)。小松大明神とも称した(南路志)。槙山川中流北側の山間部,勘定山の南に位置する。創祀は未詳。当地の産土神として崇拝されてきた。「延喜式」神名帳香美郡条に見える「小松神社」に比定される。「土佐国式社考」では,秦の始皇帝の子孫功満王が小松となったとするが定かではない。平家の小松氏ゆかりの社という説もあるが,延喜式内社であれば鎮座はそれ以前ということになる。この地方には小松姓が多く,平家の子孫と称しているところから,小松一族の氏神としても崇敬を受けてきたものと思われる。社記によれば,本社は5尺5寸で板葺であった(南路志)。同じ地に地頭大明神・姥神がある(同前)。姥神は,当社の神体を運んできた老女を祀ったという(皆山集)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7205725