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十二所神社
【じゅうにしょじんじゃ】


長岡郡本山町本山にある神社。旧郷社。祭神は伊弉冊尊など12神。十二所権現社・十二所権現とも称した(土佐州郡志・南路志)。田井山の北東麓に位置する。創祀未詳。もとは別宮山にあり,のちに土居の北今宮に移され,さらに現在地に移されたという(土佐州郡志)。建治2年4月23日の長徳寺僧義雲譲状(長徳寺文書/木屑)に「吾橋白我社并十二所社長日仁王講供僧職」とある「十二所社」は当社のことで,白髪神社(現本山町沢ケ内)とともに,長徳寺(現廃寺,本山町寺家)が供僧を勤めていた。当地を本拠とした豪族本山氏が長宗我部氏に敗れた際に焼失したらしく,慶長15年5月に新建立されている(棟札銘/南路志)。社地移転はそれにかかわるものであろうか。江戸期の社地11代4歩,別当は真言宗智山派の荘厳山禅林院東光寺(現長岡郡本山町)であった。明治維新後,郷社に列格,東光寺は神仏分離政策により廃寺となったが明治15年に再興された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7206107