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白髪神社
【しらがじんじゃ】


土佐郡土佐町宮古野にある神社。旧郷社。祭神は猿田毘古大神。白髪大明神社・白髪大明神とも称した(土佐州郡志・南路志)。通称おしらがさま。森川と伊勢川川合流点付近の右岸段丘に位置する。背後に長岡郡本山町の白髪山が望まれる。創祀伝承は種々あり,「白髪大明神本社依御造営由来記牒」「白髪大明神御由来記」などによると,のちに当地の有力豪族となった森近江守頼実が,白髪神の力で悪鬼を退治したあと,白髪神を祀ったのに始まるという。このほかにも諸説あり,詳細は未詳。当地の守護神として豪族や村人らの崇敬を受けたのであろうか。長宗我部氏からも信仰され,天正2年11月に元親らが旦那となって新造再興している(棟札銘/県史考古資料)。天正15年の森村地検帳に「シラガ神田」が多く記載される。近世の別当寺は真言宗醍醐派の庭護山大谷寺(現土佐町南川)で,もと土居にあり,森近江守が鬼門封じとして建立したという。明治維新後,郷社に列格。例祭は11月3日。2月22日に祈年祭,7月15日に夏大祭,12月7日に新嘗祭が行われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7206178