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堰留神社
【せきどめじんじゃ】


香美郡土佐山田町戸板島にある神社。旧村社。祭神は堰留神・石留神。御岩権現・岩積神社とも称した(南路志)。物部川右岸に位置し,南に戸板島村がある。社殿左側に現存する巨岩によって物部川がせき止められ,洪水の害を免れた人々がこの岩を神と崇め,磐座として祀ったのに始まるという。「三代実録」元慶8年10月4日条で正六位上から従五位下へ昇叙した「堰留神」「石留神」のことである。年未詳の戸板島村地検帳に「山田と戸板島ノ堺者,北ハ山田郷岩積ト申大石在」と記されている。当社が何回か造替されたことは,貞享元年銘以降の数枚の棟札によって推測される。文化12年7月の洪水により社殿が流失,10月に再興されたという(皆山集)。明治5年に村社に列格。現在も社地に接して,「郷境」「岩積」の地名が残る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7206371