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総社
【そうじゃ】


南国市国分にある神社。旧郷社。土佐国式内社21社を祀る。惣社大明神とも称した(南路志)。総社とは多数の神社の祭神を1か所に集め祀った神社のことで,一国の総社,寺院,荘園,郡郷の総社などがある。一国の総社は,もと国司がその任務の1つとして国内の神社を巡拝していたのを,のちに便宜上国府の近くにまとめて諸神を勧請したのに始まるといわれ,平安末期に一般化し,土佐の総社もこれにあたる。もと国分村の東端にあったのを寛文9年に国分寺境内に移したと伝える(南路志)。慶長3年7月に長宗我部元親・盛親によって造営が行われているが(棟札銘/蠧簡集),長宗我部氏が鎮守として勧請したといわれ(南路志),同氏の崇敬が篤かったとみられる。天正16年の廿枝郷衙府中国分地検帳に,横殿5間2間,舞殿2間4間と記す。近世は廿枝村に土佐藩主山内一豊の寄付による社領2反を有していた(南路志)。明治維新後,郷社に列格。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7206398