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奈路
【なろ】


旧国名:土佐

蛇行する四万十(しまんと)川の上流域に位置する。地内を伊勢川・島ノ川川が流れる。地名の奈路は,土佐の方言で山間の平坦地の意。天正16年の津野大野見村地検帳には当地の地名は見えないが,江戸期の奈路村に含まれる威勢川名・島川名・川口名が記載されている。同地検帳によるとその面積は31町余で,永林寺・広修寺・竜勝寺・東光寺・聴松院・元亨院・悟心庵・天祐庵・茲明院・良徳院・善孝庵・三友庵の寺領と居屋敷をもつ13人の給人が記され,「天神田」「妙見神田」「六十余尊神田」などの記載も見られる。
奈路村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
奈路(近代)】 明治22年~現在の大野見村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7207244